<本システムの開発に至った動機>
本システムの開発に至った動機は、以下のような様々なユーザーからのご要望を満たすには、ある程度ユーザーサイドで変更可能なソフト構造でなければ対応が難しいと考えたからです。
- LabVIEWでのソフト作成依頼が良く出てくる。(理由の大半は、納入後ユーザーサイドで変更をしたい為)
- 試験ソフト納入後、特定の試験、測定項目の数を増やしたり、減らしたりしたい要望があった。
- 特定試験機種によって、測定順番を変えたいという要望があった。
- 製品が開発中の為、詳細測定仕様が決められない。
- 試験・調整必要な基板が100機種あるが、異なるパターンの10機種基板のみ対応可能なソフトを作成依頼し、後はユーザーサイドで追加作成したい意向があった。
<C#等の通常言語のみによる開発システムの限界>
以下にC#等通常言語のみによる開発システムの問題点を箇条書きします。
- システム納入後ユーザーにての試験・調整項目追加、変更ができない。
- 測定手順などの詳細仕様決めに時間がかかる。(演算式等詳細仕様が決まらなければ、開発出来ない)
- 個々の変更要望に対して、改修工数、追加費用が掛かる。(ユーザーの追加費用負担が増加)
- ユーザーにての測定順番変更等ができない。
- ユーザーにての、カットアンドトライ的な運用ができない。(ユーザーにての計測ロジック変更等が出来ない為)
<Python試験・調整システムの利点>
以下に、本システムの利点を箇条書きにします。
- システム納入後ユーザーにての試験・調整項目追加、変更ができます。
- 測定手順などの詳細仕様は、納入後ユーザーにて変更可能。(納入時、未定可)
- 変更要望は、新たな計測器ドライバー追加以外は、ほぼユーザーにて対応可能。
- ユーザーにての測定順番変更等ができます。(個別試験内でも)
- ユーザーにての、カットアンドトライ的な運用ができます。(計測ロジック変更等)